東南アジアのラオスでは、きょう午後、北朝鮮も参加するARF「ASEAN地域フォーラム」が開かれる。今から2時間ほど前にラオスに駐在する北朝鮮のリ・ヨンチョル大使はきのう、晩餐会に出席したが、報道陣の問いかけには何も応えなかった。会場に居合わせた趙兌烈外相は、「握手をしようとしたが、避けられた」などと述べた。今回のARFでは、北朝鮮が趙兌烈外相を派遣するのか関心が集まっていたが、24日にロシアと同盟関係にあるベラルーシの外相と平壌で会談を行うなど本国を出る動きは見られない。韓国の専門家は、「北朝鮮は国際社会の舞台に出るより、ロシアと密着する構図に注力するのではないか」と分析している。ARFは、アジア太平洋地域の安全保障について話し合う協議会で、ロシアと軍事的な連携を明示した新たな条約を結んだ北朝鮮について、どのような意見が交わされるのか注目される。