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「安藤広道教授」 のテレビ露出情報

直接戦争を経験した人が少なくなる中、その記憶を伝える形ある資料の重要性が増している。一方で個人が持つものは世代が変われば処分されるおそれがある。そうした小さな戦争の記憶や爪痕を集め後世に伝えようとする若者がいる。千葉県習志野市のコミュニティーセンターでこの夏、地域の戦争資料を集めた展示会が開かれている。空襲に備えるための鉄かぶとや日中戦争で実際に使われた軍刀が展示された。主催する市民グループの1人で資料収集を担った25歳の明里さんは高校生のころから戦争を経験したグループのメンバーなどに話を聞く中で地域と戦争との関わりに強い関心を抱くようになった。明里さんは地域の人たちに話を聞く中で個人の家や商店に眠るたくさんの資料が失われつつあることに気付いた。明里さんはフィールドワークで地域を訪ね重要な資料を発掘している。明治38年から続く老舗の酒店では先々代の店主の出征を祝う旗など多くの資料が残されていた。戦前、陸軍との取り引きが盛んだったことから軍に関連する資料も見つかった。119年の歴史がある古い店舗からことし、新しい店舗に移転しそうした資料を処分しようか悩んでいた。さらに戦争を生き抜いた人たちから当時の記憶を聞き取ることも大切にしている。明里さんたちの活動を耳にした人たちから協力を申し出る声も増えた。習志野市に住む廣瀬公子さんもその1人。陸軍の軍人だった父親は、日中戦争で前線に立ち太平洋戦争では本土決戦の防衛任務にあたっていた。口かずは多くなかったが時折、戦争の経験を話すことがあったという。廣瀬さんは戦後も軍服に袖を通すことがあったという父親が軍の経験に誇りを持っていたと感じていた。一方で寝ているときに戦場で指揮を執るような寝言を口にするなど戦争の記憶に苦しむ姿も忘れられない。廣瀬さんは今回、軍刀や多くの写真を提供。あわせて父親の話を明里に伝えた。明里さんは多くの人から聞き取った話を1枚の地図にまとめ、展示に生かした。上空を飛ぶ爆撃機の音の記憶や玉音放送の日に目にした光景が記されている。さらに集めたさまざまな資料を自宅に保管しデータ化。資料の意味や価値を調べて書き加えたうえで冊子やインターネットで公開する準備を進めている。明里さんのように地域の戦争資料を保存する活動について慶應義塾大学の安藤広道教授は「こうした資料は世代が進むと扱いに困って処分したりオークションに出すなどして散逸してしまうケースが非常に多い。地域で保存し触れる機会を作ることが大事だ」と話している。

他にもこんな番組で紹介されています…

2024年9月17日放送 11:30 - 11:54 NHK総合
ひるまえほっと(各地の話題)
戦後79年が経ち直接戦争を経験した人が少なくなるなか、その記憶を伝える形のある指導の重要性が増している。個人の持つものは処分される可能性がある。小さな戦争の記憶を爪痕を集め後世に伝えようとする若者、明里を取材。フィールドワークで地域を訪ね重要資料の発掘をする。酒店4代目・張替正信のコメント。廣瀬公子は父親について「死ぬ何か月か前に、号令をしていた」、明里は「[…続きを読む]

2024年9月2日放送 5:00 - 6:00 NHK総合
NHKニュース おはよう日本(特集)
戦後79年が経ち直接戦争を経験した人が少なくなるなか、その記憶を伝える形のある指導の重要性が増している。個人の持つものは処分される可能性がある。小さな戦争の記憶を爪痕を集め後世に伝えようとする若者、明里を取材。フィールドワークで地域を訪ね重要資料の発掘をする。酒店4代目・張替正信のコメント。廣瀬公子は父親について「死ぬ何か月か前に、号令をしていた」、明里は「[…続きを読む]

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