台湾北部・宜蘭県にかかる南方澳大橋。2019年10月1日、1台のトラックがこの橋を渡っているといきなり崩落した。運転手は一命を取り留めた。この橋が完成したのは1998年、造られて20年ほどしか経っていない。事故の数時間前、この地域でマグニチュード4の地震が起きていた。崩落の前には街を台風が通過していた。崩落の瞬間を見てみると、ケーブルが切れていた。空気中に飛んだ海水の塩が何年もかけて橋のケーブルをさびさせた。ケーブルの腐食に加えて台風、地震が重なり、そこにトラックが通ったことで崩落してしまった。その後、政府はケーブルの点検に不備があったとし、台湾全土の老朽化した橋を早急に点検するよう指示を出した。