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「宣川(北朝鮮)」 のテレビ露出情報

小さな毛糸の袋。91歳の天内みどりさんは、戦争を語り継いでいる。袋には青酸カリを入れていたという。十和田市には軍馬補充部があった。天内さんは、三本木で生まれた。小学三年生の頃、母と妹と海を渡った。クラスの友達が、編んでくれた袋。ソ連軍が満州へ侵攻。他の家族と朝鮮半島へ避難。日本の植民地だった朝鮮半島。人々は天皇へ忠誠を誓い、日本人風の氏名を名乗ることが強制された。8月15日に日本が降伏。天内さんたちは、朝鮮半島の宣川の日本人学校へ身を寄せた。関東軍の兵士から小さな包みを渡された。青酸カリだった。集団自決をするためだという。天内さんは、不思議ではなかった。学校には解放された朝鮮人たちが竹槍や鎌を持って押し寄せた。集団自決は見送られた。青酸カリは飲まずに済んだ。天内さんは学校の裏で、衝撃的な光景を見た。女性が棒に吊るされていたという。38度線より北には、ソ連軍が進駐した。ソ連軍に連れて行かれる女性たちを何度も目にしたという。いつでも死ねると青酸カリを大事に持っていたという。1年後、38度線を越え、青酸カリを捨てたという。天内さんは今も、戦争を伝えている。

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