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「室谷の棚田」 のテレビ露出情報

島根県浜田市は県有数の港町。天空の里とも呼ばれる室谷の棚田がありこの地に佇むのは1958年創業の吉原木工所。全国から注文が絶えない製品を作る。釘や金木を使用せずに様々な模様などを生み出す組子は、ダイナミックな作品も。家具やインテリアに組み込まれ木のぬくもりなど数々の魅力が詰まっている。職人7人のうち20代が5人。2024年の夏に新たな仲間に上野さんが入社した。指導するのは職人歴6年の清水さん。基礎となる三角形の枠の地組を清水さんが切った木材で木を組む作業から学ぶ。地組の中には葉っぱと呼ばれる木片をいれることでようやく一つの文様が浮かび上がる。仕上げの工程のやすりがけは、経験と感覚を頼りに表面を薄く均一にしていく。
上野さんは東京で外国人向けに日本の伝統文化をPRする仕事をしていた。吉原木工所との出会いが同僚が島根の視察から持ち帰ったパンフレット。創業当初から、家具や建具を製作していた吉原木工所。しかし大手家具メーカーが主流になり厳しい時代を迎えた。そんな中で二代目の吉原敬司さんが建具の花形の組子細工を取り入れた。転機となったのは、リビング障子。従来の組子より柄のサイズを大きくすることで安くて丈夫に。モダンなインテリアへと進化させた。さらに後押しとなったのは中小機構の支援をうけて社内環境を改善。作業の工程順に機械を並べ効率がアップ。全国的に注目される存在になった。組子職人を志す若者たちが集まり始めた。中原空芽さんは製作主任を任されている。先輩職人も束ねる立場で会社のエース。また従業員一同のバーベキューをし、雰囲気づくりを第一に考える吉原社長の発案で始まった。
8月始めに慌ただしい様子の吉原木工所。京都駅の高級和食店の内装に組子を使用したいという依頼が。最大規模のプロジェクトに中心となって製作するのは中原さん。上野さんにとっては初めての大仕事。身重に作業を進めていく。納品までわずか一週間という中職人総出の作業が続く。そしてその後京都駅に組子が到着しその数は30枚。運び込んでからミリ単位の作業は吉原木工所の強み。
大仕事を終え、つかの間の休日を過ごす清水さん。清水さんは娘と夫の3人ぐらし。一方で出雲市にいた上野さんは神等楽来というホテルへ。ここは吉原木工所の門を叩くことになったパンフレットの場所。モチーフは出雲大社の参道で、先輩の清水さんが組子を手掛けたという。上野さんが来て、三ヶ月が経過。一人前になるためにまだまだ勉強は続いている。プレオープンを迎えた京都の和食店では、近隣の人を招いてお披露目会が行われた。吉原木工所が空間を彩り華やかな和を演出している。

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