作業療法士として県内で発達障害の子どもを中心にリハビリの支援に携わる佐々木寛子さん。この日は仙台市内に住む小学5年生男児の自宅を訪れた。作業療法とは、生まれつき障害がある人や病気やけがなどで日常生活を送ることが難しくなった人を対象に、心と体の両面からアプローチをして生活しやすい状態を目指してリハビリをすること。男児は集中力をつけることや落ち着いて話を聞くことを目標にリハビリを受けている。10年ほど前から子どもの発達に注目したリハビリに取り組み始めたという佐々木さん。最近では、遊び場が減っていることも子どもの発達に影響するのではと指摘する。佐々木さんの取り組みについて県作業療法士会の大内義隆会長はサポートを受ける子どもたちだけでなく、周辺への支援にもつながるという。佐々木さんは個別でリハビリにあたるほかにも、県内の福祉施設を訪ねて支援をしている。施設の職員だけでなく子どもを毎日そばで見守る家族とも交流を通じてサポートしている。