アメリカのハワイ州は気候変動対策のためとして、ホテルなどの宿泊税を来年から引き上げることを決めた。気候変動対策を理由に宿泊税を引き上げる措置はアメリカの州では初めてだという。ハワイ州のグリーン知事は27日、州内のホテルなどの宿泊税を引き上げる法案に署名。来年1月からホテルなどの宿泊税を現在の10.25%から11%に引き上げ、山火事の原因となる干ばつ対策や海岸の保護など、気候変動対策に充てるとしている。AP通信は今回の措置にハワイ州や郡が商品やサービスなどに課している税金を合わせると、短期滞在する人が支払うことになる税率は19%にのぼるとして「すでに重い税金にさらに積み上がることになる」と指摘している。