山梨県にある櫛形山。票高2052mのこの山は、太平洋沖の海底火山が本州に衝突し隆起してできた。針葉樹や広葉樹が入り混じる森が広がり、巨大なカラマツなども生えている。櫛形山では900種以上の植物が確認されている。6月、倒れた木の上に花が咲いている。朽ちた木の上に溜まった土や水を利用して花を咲かせた。山頂付近の草原にも可憐な花が咲き始めた。その花の葉の上ではチョウの幼虫が活動を始めていた。櫛形山から湧き出る水が集まってできた溜め池に鳥がやってきた。夏本番を迎えた櫛形山。森に取りのさえずりが響き渡る。鳥たちは枝の隙間に入る虫を食べている。豊かな森を育んでいるのは頻繁に発生する霧。きりに支えられて生きる植物の代表がサルオガセ。空気中の水分を吸収して生きている。木の上ではサメビダキが子育てをしていた。山頂付近ではさまざまな花が咲き誇っている。しかし、櫛形山では20年前に鹿が植物を食べてしまう被害が発生。そこで、地元の自治体は鹿から植物を守るため森に咲くを設置し、地域の人達が点検と補修を行っている。そして、幼虫だったコヒョウモンモドキが羽化し、花を咲かせたクガイソウの元へやってきた。櫛形山には、輝く生き物たちの姿があった。
