県内のあゆ釣りが6月に解禁されるのを前に県の水産技術センターでは感染症にかからないよう育てられた放流用の稚魚の出荷がきょうから始まった。甲斐市にある県水産技術センターではあゆを弱らせる感染症「冷水病」が流行しないよう地下100メートルからくみ上げた井戸水を使って無菌状態であゆの稚魚を育てている。各地の川であゆ釣りが解禁となる6月に合わせて毎年、各地の漁協に放流用に出荷していてことしは、きょうから出荷作業が始まった。午前中、富士川漁協のトラックがセンターに到着すると、職員が稚魚およそ8万匹を専用のポンプや網ですくい上げて荷台に設置した水槽に積み込んでいた。来月末までに県内8つの漁協へおよそ170万匹の稚魚が出荷される予定。