一茂さんの股関節の手術に密着。関節の間の軟骨が擦り減り激痛を伴っている。寛骨臼形成不全は寛骨臼が小さいことで可動域が広くなるスポーツ選手には有利な骨格と言われており日本人男性の約2％しかいない。一茂さんはプロ野球選手として活動し引退後は空手の極真会館に入門し国際大会で準優勝を飾った。
人にない力を生み出す類まれな股関節はすでに限界を超えていた。一茂さんの人工関節置換術を行うのは股関節手術の名医・金治有彦医師。国内の股関節の潜在的患者数は約1500万人と推定される。特に40歳以上の女性が発症しやすいという。金治医師は年間約250件の人工関節置換術を施している。こだわるのは患者の負担が少ない術式。手術時間は平均40分。手術当日、全身麻酔をして手術が行われたが思わぬ事態が発生。