自民党・石破総裁は党四役の人事の最終調整に入った。石破総裁は党四役や組閣人事に向け側近議員らと協議を行っているが、党四役には幹事長に森山総務会長、選挙対策委員長に小泉元環境大臣の起用が内定。政調会長には小野寺元防衛大臣を、高市前経済安保担当大臣が就任を断った総務会長には麻生派の鈴木財務大臣を起用する方向で最終調整している。石破総裁はおとといの就任会見で、共に総裁選を戦った8人については「最もふさわしい役職にお願いをする」と話していて、加藤元官房長官は財務大臣などの要職で起用する方向で検討を進めている。一方、小林前経済安保担当大臣は党の広報本部長就任を打診されたが「今はただ選挙で支えてくれた仲間たちが生かされることを望んでいる」と話し打診を断ったうえで、「石破政権はしっかりお支えする」と伝えたという。立憲民主党・野田代表は午後、岩手県で取材に応じ、自民党・石破総裁のほか起用される見通しの官房長官や2人の官房副長官が世襲議員であることから「“世襲官邸”みたいな感じだ」と批判したうえで、「人事の評価は役員や閣僚の構成をよく見ながら判断したい」としている。