ドン・キホーテは新たに1缶330ml164円のビールを販売開始した。ビールとしては安く、発泡酒や第3のビールと比べてもほぼ同等の値段となっている。デザインがシンプルで、インクコストを削減している。パッケージは、段ボールとフィルムを組み合わせたハイブリッド包装になっていて、包装コストを削減している。自社のプライベートブランドであることから、大規模な販促費用がかからないことも安さの理由。試飲したという出水は、苦みが抑えられていて、口当たりがよかったなどと話した。今回のビールのターゲットは若者。出水は、コスパを気にする人も若い世代は多い、ビール未経験者や、ビールから離れてしまった人を呼び戻したいという狙いもあるというなどと話した。Z世代を対象に、居酒屋で1杯目に飲むお酒について聞くと、レモンサワーが最も多く、次に「飲まない」、生ビールと続いた。ビール離れの理由としては、サワーのほうがおいしいなどといった意見が聞かれた。厚労省の調査では、飲酒習慣なしの割合は、20代では94.1%と、上の世代に比べると多い。ドン・キホーテの新ビールは、苦みひかえめで、のどごしもすっきりしている。ドン・キホーテとしては、このビールをはじめの1本として、ビールの多様性を知り、興味をもってもらい、今後プライベートブランドのビールの取り扱い拡大につなげたいという。専門家は、若者のビール離れによって、眠っている需要を引き起こすための安いビール、価格競争に勝つことで、若年層の獲得が狙えるのではなどとしている。