1734年創業の老舗黒豆卸店が、今月から宿泊業に挑戦。そこには地域を代表する企業が旗振り役となり、地元の伝統的な食文化を未来に継承しながら、街の仲間と共に地方創生を目指す新たなカタチがあった。兵庫県丹波篠山市にある小田垣商店には丹波黒を求め、各地から連日多くの客が訪れ、賑わっている。今月17日、敷地内にある国の登録有形文化財に指定された建物を、1日1組限定の宿泊棟「豆家」として開業した。大正時代から残る内装を活かした客間、リビングの雪見障子の向こうには石庭が広がっている。滞在中には黒豆の選別作業見学、焙煎体験ができる。街を回遊してもらうことで地域が潤うように、夕食は連携している仲間の飲食店で地元の魅力を満喫してもらうようにしている。小田垣昇社長は「すべての地域にキラリと光る魅力がある」などとコメント。丹波篠山市といえば、大阪、京都、神戸からそれぞれ1時間程度でアクセスでき、日帰り客が多くを占めていた。老舗企業の新たな発想によって、長期滞在を促し、周囲の企業も巻き込みながら街の魅力やブランド力の向上を目指している。
住所: 兵庫県丹波篠山市立町19
URL: https://www.odagaki.co.jp/store/
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