岡部さんが強い思いをのせて制作したのがロマンスカーVSE。車体が空気の中を水平に切り裂いて進んでいくようなオブジェとして作り上げたという。中でも車体を美しくみせるために重要なポイントはエッジが立っている点。空間の鳥の頭の部分は刃物で切断したような面が。この硬質な面が空間を切り裂き飛翔するイメージを表現している。ロマンスカーの断面をスパッと切り裂き、エッジを境に面に反射する光に変化が生まれる。さらに再度にも全車両を貫くエッジを入れて塊になって空間を移動する鉄道の本質を表現した。しかし空間の鳥はこれはアートなのか?と全米で議論が噴出し裁判まで勃発した。