矢掛町特産の冬の味覚「最上干柿」の生産が盛んなる季節を迎え、地元の児童が干し柿づくりの作業を体験した。きょうは地元の小田小学校の3年生15人が、矢掛町小田の山ノ上地区の生産農家を訪れて干し柿づくりを体験した。山ノ上地区は標高250mのところにあり、乾いた風を利用した干し柿作りが盛んで、江戸時代、将軍家に献上し将軍が「最上にうまい」と褒めたことから「最上干柿」という名がついたと言われている。この特産品の伝統を学んでもらおうと、およそ40年前から毎年子どもたちの作業体験が行われている。子どもたちは農家の人に教えてもらいながら地域で収穫された7cmほどの大きさの約100個の最上柿の皮を道具で丁寧にむいたあと1つずつ縄に通して建物の中にある柿干しに吊るしていった。干し柿は40日ほどで食べ頃になるということで、12月の終業式のころ子どもたちに届けられるという。