青森県東通村の尻屋は下北半島の戦闘に位置する集落。岬の草原に馬がいるが寒立馬は古くから農耕馬として放牧されてきた。尻屋に住んでいるのは360人で、その7割ほどが漁業で暮らしている。磯のウニやあわび、近海のいわしやあわびなど様々な海の幸があげられる。若い漁師もいて活気に満ちている。5月の早朝には磯の漁の始まり、集落全員が参加できるよう決められた時間に行われる。潮が引いて姿を表した広大な磯。この日収穫するのは海藻のふのり。この場所で海藻を取って良いのは一年でこの日だけで磯を守るために古くからの教え。一年かけて育て集落みんなで利用する磯は、海の畑のような存在。さらに人々が心待ちにしている海の磯はそれは海が荒れたあとにやってくる。昆布は荒波で海底からむしりとられた昆布が浜辺に山のように流れ着く。拾いコンブと呼ばれる尻屋の代表的な漁。春から秋にかけて行われる。沖のコンブまで刈り取ることはせずに流れてきたコンブしか回収しない。海の恵を絶やさず利用する知恵。栄養豊かな北の湖で育まれた尻屋のコンビは肉厚で味が良いと評判。人々が漁をする磯を囲んで行われるのはクロマツの林。100年ほど前に植えられ手入れされてきた。体の大きな寒立馬も林にまで入ることができるという。
林の中は生きものたちの住処になっている。この林は砂浜だった場所に漁師たちが植えたもので、砂が海に入るとコンブやふのりにの芽を削り取ってしまうことがある。クロマツは砂風や雨などで流れ出るのを防いでいるという。こうして磯を守り、海の幸を育てながら人々は暮らしている。6月に海から霧が流れ込んできたがやませと呼ばれる風が吹き込んだ。冷たく湿った空気が食い込み五度近く下がるという。やませは冷害をもたらす恐れのある季節風。寒立馬が風を避けるようにクロマツの林に入ってくる。またニッコウキスゲの花畑が広がっているエリアがあり、やませの吹くこのあたりでは海岸近くでも咲くという。クロマツバヤシが砂の移動を抑えてニッコウキスゲが育つ環境も育っている。
林の中は生きものたちの住処になっている。この林は砂浜だった場所に漁師たちが植えたもので、砂が海に入るとコンブやふのりにの芽を削り取ってしまうことがある。クロマツは砂風や雨などで流れ出るのを防いでいるという。こうして磯を守り、海の幸を育てながら人々は暮らしている。6月に海から霧が流れ込んできたがやませと呼ばれる風が吹き込んだ。冷たく湿った空気が食い込み五度近く下がるという。やませは冷害をもたらす恐れのある季節風。寒立馬が風を避けるようにクロマツの林に入ってくる。またニッコウキスゲの花畑が広がっているエリアがあり、やませの吹くこのあたりでは海岸近くでも咲くという。クロマツバヤシが砂の移動を抑えてニッコウキスゲが育つ環境も育っている。