ラーメン店の倒産数は今年8月までの時点で28件で、去年の同時期に比べ3.5倍となっている。40年以上続く店も閉店に追い込まれており、データには反映されない個人店なども入れるとこの1年で東京を中心に300店以上が閉店しているとみられる。静岡市の「麺処 汐のや」では塩そばの粗利益が約410円のところ、最近は原材料や光熱費の費用が上がり粗利益は約200円である。値上げは命になるおそれもあり踏み切れず、ラーメンには1000円の壁があり1000以上は難しいという。ラーメン店は初期費用などはそこまでではなく参入しやすいためライバル店が多く、た店に負けないため原価率の高い商品を提供し、利益が少なく経営が悪化していく店が多いという。来月から最低賃金が引き上げられるため、人件費が増えさらなる負担になるとみられる。鳥取県米子市の「麺処 想」ではこれまでやっていた鶏白湯スープを淡麗スープに変えた。鶏白湯スープは鶏ガラを強火で9時間煮ないといけないためガス代が高く、弱火で作る淡麗スープに変え経費を抑えたという。福島県の店では県内のラーメン店6店などと共同で、スープのない釜玉タイプのラーメンを開発した。スープがないため原材料費に加え、水道代とガス代が大幅削減できた。釜玉に合うもっちりとした麺も開発している。