上野イカセンターでは北海道産スルメイカのイカ釣り体験が人気だが、きょう生簀にいたのはアオリイカのみ。店では2週間スルメイカの入荷がなく、釣り体験を中止しているという。スルメイカをめぐっては近年記録的な不漁が続いていて、漁獲量は2000年から9割以上も減少している。しかし今年は黒潮大蛇行が収束し、イカが北上しやすく豊漁の年となっているという。ではなぜスルメイカの入荷がないのか。その理由が漁獲枠だ。スルメイカ豊漁での影響で函館以外の地域で漁獲枠を大幅超過し、水産庁は今月から小型イカ釣り船に漁の停止命令を出した。最盛期が遅い函館が煽りを食うかたちに。函館市長は「地域としては死活問題」などと話す。きょう水産政策審議会が開かれ、スルメイカの漁獲枠増加が提案された。全体の漁獲枠は2万7600トンに、小型イカ釣り船の漁獲枠は5757トンに引き上げる方針が示された。しかし先月時点での小型イカ釣り船の漁獲量は5896トンで、増枠後もなお超過したまま。今後も漁の停止命令は継続され、水産庁と漁業関係者の溝は深まりそう。
