- 出演者
- 今井翔馬 副島萌生 晴山紋音
オープニング映像。
台風15号が列島を横断した。神奈川県と静岡県で線状降水帯が発生し、突風による被害も相次いだ。突風の被害が確認された静岡県牧之原市から中継でレポート。道路で大型のトレーラーが横転したほか、住宅にも被害が出ている。周辺では割れた窓ガラスや飛ばされた瓦が散乱していて、住民が片付け作業に追われている。住民は「命の危険を感じた」と話していた。
発達した雨雲がかかり続けた静岡県では、県西部と中部・東部・伊豆で相次いで線状降水帯が発生した。1時間に100ミリを超える猛烈な雨が各地で降るなどして、「記録的短時間大雨情報」が6回にわたって発表された。静岡県伊東市では衣料品の店舗の屋根が剥がれ、隣の高校のグラウンドに散乱していた。吉田町ではドラッグストアの駐車場でトラックが横転し、建物の壁も剥がれていた。気象台によると、静岡県内では掛川市、牧之原市、焼津市、吉田町の4つの市と町で屋根瓦が飛ばされたり、電柱が倒れる被害が確認された。静岡県の午後2時半現在のまとめによると、牧之原市では全壊が6棟、半壊が34棟にのぼるという。また牧之原市はきょう午後「市内で2人が重傷、20人が軽いけがをした」と発表した。焼津市では農業用ハウスが突風で飛ばされ、作業をしていた男性が顔の骨を折るけがをした。防衛大学校の小林文明教授は「台風15号が通りつつある状況で、周辺の雨雲『レインバンド』によって突風・竜巻・ダウンバーストがもたらされた」などと指摘。茨城県では、防犯カメラが突風の瞬間を捉えていた。渦を巻いた風が駐車場の車を巻き込み、ひっくり返していた。消防によると車に人は乗っておらず、けが人はいないという。
日本列島を横断した台風15号。雨雲は九州から四国、近畿、東海、関東へときのうから広い範囲にかかり続けた。午前中は愛知県などで大雨が降り、豊橋市では住宅街で横殴りの雨が降っていた。西尾市では道路の冠水が相次ぎ、岡崎市の国道の交差点では一面が水に浸かっていた。安城市では広い範囲で田んぼや畑が水に浸かった。東海道新幹線は一時一部区間で運転を見合わせ、多くの人が足止めに。午後になり、雨脚は関東でも強まった。観光地の横浜中華街では人の姿もまばらで、看板をしまう店の人の姿があった。鎌倉では鶴岡八幡宮の参道が冠水し、動けなくなったとみられる車両が取り残されていた。神奈川県では午後になって線状降水帯が発生した。各地に被害をもたらした台風15号は、午後7時には千葉県勝浦市の東の海上を東へ進んでいるとみられる。
東京・JR新宿駅前から中継でレポート。雨は2時間ほど前に上がった。午後7時の時点で、関東では茨城県や千葉県内の一部で運転見合わせが続いているという。また長野県に向かう特急が1時間遅れで運行している。混乱している様子はみられず、会社員の女性は「帰りの電車に影響はなく、安心した」などと話していた。
関東ではこのあと数時間、局地的に雷を伴って非常に激しい雨が降るおそれがある。引き続き土砂災害などに厳重な警戒が必要。
「潮来笠」や「いつでも夢を」など数多くのヒット曲で知られ、長年にわたり日本の歌謡界を牽引してきた歌手の橋幸夫さんがきのう亡くなった。82歳だった。東京都の出身で、高校生の時にレコード会社のオーディションに合格し17歳で歌手デビューした。デビュー曲の「潮来笠」は大ヒットし、その年の紅白歌合戦にも初出場するなど一躍人気歌手となった。その後も吉永小百合さんとデュエットした「いつでも夢を」などのヒット曲を連発した。同じ時期にデビューした舟木一夫さん、西郷輝彦さんとともに、歌謡界の「御三家」と呼ばれ一世を風靡した。おととし歌手を引退したが、去年引退を撤回しステージに復帰していた。今年5月に所属事務所は橋さんが認知症と診断されたことを発表していた。
日米の関税交渉が、ようやく大統領令の署名に至った。7月に自動車などに対する関税引き下げで合意していたが、1か月あまりたちトランプ大統領が大統領令に署名したと4日発表された。自動車などに25%の追加関税が課されていたが、従来の税率とあわせて15%に引き下げられる。赤澤経済再生相によると、2週間以内に適用されるという見通しが示されている。幅広い品目への関税は、従来の税率が15%以上の品目には新たな関税は上乗せされず、15%未満の品目については既存の関税率を含めて15%が課されるという。自動車部品メーカの社長は「決まってよかった。早く実施されること、これしかない」などと話していた。ただ巨額の負担であることに代わりはなく、自動車メーカー各社が公表している今年度1年間の業績見通しでは日本からの輸入に伴い各社の現地法人が関税を支払うことなどから、いずれも営業利益が押し下げられる予想。メーカー幹部からは「これまでの自由貿易の前提は変わってしまった」との声が聞かれた。そして今回、日米の間では2つの文書が取り交わされた。「日本からの投資に関する文書」の中では、日本が半導体や医薬品などの分野で5,500億ドル(約80兆円)をアメリカに投資するなどとしている。もう1つの文書には、アメリカ産のコメの調達をめぐって「ミニマムアクセス」と呼ばれる枠組みの中で75%増やすことが盛り込まれた。
夕方記者団の取材に応じた石破首相は今年の秋に経済対策を策定する考えを示した一方、記者団から「日米交渉の成果などを踏まえて自身の進退を考えるか」問われたのに対し「政府として国民に対して果たすべき責任をきちんと果たすということに尽きる」と語った。自民党内では、臨時の総裁選挙の是非について立場の違いが鮮明になっている。総裁選の実施を求める立場から、8日に提出する署名・捺印済の書面をSNSで公表する議員が相次いでいる。一方「自民党総裁は退く時には自ら決断するのが常道だと考える」などとして、総裁選の実施を求めない考えを明らかにする議員もいる。国会内では当選2回の有志の衆院議員が会合を開き、「新たな党の体制を構築する必要がある」として実施を求めるべきという意見が相次いだが、「地元の県連などの意向もあり賛成できない」という声も上がった。こうした中、鈴木法務大臣は閣僚の記者会見で総裁選をめぐる対応を問われると「この場で申し上げることは差し控えたい」としたが、その後自身のSNSなどで「臨時の総裁選実施を求める考え」を明らかにした。石破内閣の閣僚が実施を求めることを表明するのは初めて。この鈴木大臣は自民党の麻生派に所属しており、派閥の研修会では麻生最高顧問が総裁選の実施を求める考えを示したうえで、所属議員には「ひとりひとり判断を」と求めていた。このことを念頭に、平デジタル相は「いまだに派閥があるのかと感想を持った。自民党が先祖返りをしてしまう」などとコメント。さらに閣僚からは、総裁選前倒しに否定的な発言が相次いだ。麻生最高顧問と茂木前幹事長は都内の日本料理店で今夜会談し、党内情勢や臨時の総裁選の実施が決まった場合の対応をめぐり協議しているものとみられる。焦点の一つとなっている地方組織の動向では、NHKの取材で全国47の都道府県連のうちきょうは岩手、茨城、栃木、東京、長野、三重が実施を求める方針を決めたり党本部に通知したりした。岐阜と鳥取は実施を求めない方針を決めた。これまでに実施を求める方針を決めたのは11の都道府県連で、実施を求める方向で意見集約を進めているのは4つの県連。これに対し実施を求めない方針を決めたのは5つの県連。多くの地方組織ではあすとあさっての週末に対応を協議する。「地元の意向を踏まえ態度を決める」とする国会議員もいて、地方組織の判断も注目される。
秋篠宮ご夫妻の長男とした誕生した悠仁さまは、あす19歳の誕生日を迎えられる。悠仁さまが3月まで通われていた高校の同級生が、学校生活でのエピソードを明かした。現在悠仁さまは筑波大学で学ばれている。去年高校在学中に18歳になり成年皇族になったが、当時は大学受験を控えていたため成年式は今年の誕生日に行われることになった。古くは奈良時代に記録が残る儀式で、天皇陛下は45年前、秋篠宮さまは40年前の20歳の誕生日に成年式が行われた。その中心的な儀式が「加冠の儀」で、天皇から贈られた冠を身につけるもの。専門家はその装束も見どころの1つだという。悠仁さまは3月の会見で「成年皇族としての自覚を持ち、皇室の一員としての役割をしっかりと果たしていきたい」などと語られていた。
日本とオーストラリアの外務防衛の閣僚協議「2プラス2」が行われ、中国の軍事活動の活発化を念頭に自衛隊とオーストラリア軍による訓練の高度化など、安全保障協力をさらに拡大していくことで一致した。またオーストラリアが計画する新型フリゲート艦の導入に際し、海上自衛隊の最新鋭の護衛艦をベースに共同開発を行う提案を選定したことについて、具体化に向けた協力を進めていくことも確認した。
中教審(中央教育審議会)は2030年代の学習指導要領の改訂を進めていて、これまで議論の論点をまとめた。生成AIなどデジタル技術の進展に対応するとともに、不登校など子どもの特性に応じた多様な学びを重視する方針を示している。またこうした方針を持続可能にするため、教員と子どもの双方に「余白」を作り出す柔軟な教育課程が必要だとしている。
8月下旬に日本航空の機長が社内規定に違反し、滞在先のハワイで飲酒し計3便に大幅な遅れが出た問題で、中野国土交通相は臨時の監査結果を踏まえて対処する考えを示した。日本航空では去年12月にパイロット2人が過度な飲酒をしたうえ、口裏合わせをして隠蔽したなどとして国土交通省から業務改善勧告を受けていた。
全国の天気予報を伝えた。
雨が落ち着いても地盤が緩んでいるところがあり、土砂災害に注意が必要。そして台風が過ぎ去ったことで、あすまた暑くなりそう。