都内のスーパーに入るとすぐ目の前には秋の味覚、シャインマスカット。世代を問わずとりこにさせる甘い粒。旬を迎えこのスーパーでは1パック1000円台のお値段に。シャインマスカットのおいしさを受け継いだ新たな品種も登場。その魅力に迫った。
人気の衰えを知らないシャインマスカット。全国の栽培面積は10年でおよそ6倍に拡大している。栃木・宇都宮市にある東京ドームほぼ1個分の農園。果物の生産や販売を行う会社がシャインマスカットの栽培に乗り出した。ここではあえて多く流通する1房の大きさと比べ半分ほどのサイズに育てている。栃木県内のスーパーでは500円ほどで売られている。
栽培面積が広がっている埼玉県。秩父市の農園で始まったのはシャインマスカットの食べ放題。制限時間は30分で1人3500円。この農園の販売価格で換算すると1．5房食べれば元が取れる値段。シャインマスカットを選ぶときより甘いものを見分けるポイントは色。熟すとうっすら黄色くなるシャインマスカット。鮮やかな緑よりも黄色がかったもののほうが糖度が高くなる傾向にあるという。
シャインマスカットの甘さを超える新品種も登場している。全国2位のブドウの収穫量を誇る長野県。シャインマスカットを栽培して15年以上だという農園で実をつけていたのはシャインマスカットと皮に癖がないユニコーンをかけ合わせた長野県独自の品種クイーンルージュ。一般的なシャインマスカットの糖度は18度前後だがこの農園のクイーンルージュは21度以上になるという。