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「岩手中部土地改良区」 のテレビ露出情報

青々とした田園風景が広がる岩手県金ケ崎町でかつてない異変が起きている。地面には無数のひび割れが刻まれ、本来は約10cmの水が張られる時期だが水は1滴もない。穂が膨らむこの時期に水がなければコメは実らない。金ケ崎の今月の雨量は13mmで平年の7%。先月と合わせても58.5mmで例年の18%に留まっている。雨が降らない時の命綱が湯田ダム。町へ農業用水を送る巨大な貯水施設。きょう、ダムの様子を見ると普段の水位と比べてやや低めではあるものの決して干上がっているようには見えない。水源に水があるのに、なぜ田んぼに水が届かないのか。
田んぼに水を届ける用水路を見ると全く流れていなかった。水の流れをたどり、ダムのある上流を目指すと、ダムに近い上流では水が流れているのに、下流に行くほど水がなくなっていた。ダムからの水を南北の水路に分ける分水工では、たどってきた水路は水が止められていたが、もう片方の水路は水が流れていた。岩手中部土地改良区・高橋拓郎事業課長によると、2日置きに交互で水を流す分水制限が行われていた。これにより、水の来ない地域では田んぼの干上がりが深刻化。雨不足はダムにも影響を与えていた。湯田ダム管理支所・中嶋稔支所長は「6月末から雨が少なくてダムへの流入量が落ち込んでいる」と話した。湯田ダムの貯水率は現在30%台で、取水制限をかけてギリギリで持ちこたえている水位。今のペースで取水を続けると、8月中旬ごろには最低水位まで下がるという。湯田ダムでは農業用水の取水量を半分に制限し、分水工で水路を交互に開けている。田んぼに放水すればダムが渇水し、取水を停止すれば田んぼが干上がる、どちらを取るか板挟みの判断を迫られている。湯田ダム周辺では来週後半に雨の予報。

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