夏の甲子園で神話旋風を巻き起こした島根県の大社高校。昨日の強豪、神村学園との準々決勝。そこで大社ナインを後押ししたのは大会ナンバー1の熱い声援が話題となった大応援団。1塁側アルプスは地元出雲から駆けつけた生徒や市民がぎっしりと埋め尽くした。2800枚のチケットは即完売となった。ひときわ大きな声を上げていたのはエース馬庭投手の姉で3年前、野球部のマネージャーだった歩未さん。107年ぶりの準決勝進出はかなわなかった。大社2−8神村学園。試合後涙があふれた馬庭投手。たくさんの声援を背に最後まで投げ切った。甲子園で選手たちが大粒の涙を流した直後、地元出雲市の空には二重の虹がかかっていた。激闘を終え宿舎に戻った選手たちの表情は悔し涙から笑顔に変わっていた。こうして、仲間たちとの特別な夏は終わった。