第174回 直木賞受賞作、嶋津輝「カフェーの帰り道」。著者は2019年に初めての書籍を刊行し、56歳で直木賞受賞。嶋津さんは、「直木賞ってとれるんだぁという不思議な感覚」などと話した。物語の舞台は東京・上野にあるカフェー西行。大正から昭和にかけ個性豊かな女給たちがいた。彼女たちはカフェー西行で働きそれぞれの道を見つけ去っていく。嶋津さんは、いそうな女性を書きたいと思って書いたという。自分がその時代に生きていたらどうだったかなと考えると、意外とそこは変わらない気がして、見た目の問題とか年齢の問題も作中には出てきたり、仕事を探す難しさも出てくるが、形や程度は違えど普遍的な問題だったと思っていて、今と昔を分けずに書いたという。
