東京ディズニーシーは開業から23年を迎える。ウォルト・ディズニー・カンパニーとオリエンタルランドが最高のテーマパークを創ることをテーマに挑んだ。オリエンタルランドが設立されたのは1960年で京成電鉄など が出資して埋立事業を進めるために設立された。オリエンタルランド初代社長の川崎千春氏はアメリカに出張で見たディズニーランド・リゾートに衝撃を受け、東京ディズニーランドを創ることを決めた。漁業保障の交渉役として入社したのが高橋政知だった。高橋は半年で交渉をまとめた。そして1983年に東京ディズニーランドが開園した。1988年に高橋氏は周辺に第2のテーマパークをオープンすると発表した。経営を心配していたのは当時の常務である加賀見氏だ。第2パークのコンセプトの考案・決定はウォルト・ディズニー・カンパニーである。当時は映画スタジオをコンセプトでフロリダ州のディズニー・ハリウッド・スタジオをオリエンタルランド幹部は現地視察に行った。高橋は映画をテーマにすることを本当に良いのだろうか？と考えていた。社長ウェルズを筆頭とするウォルト・ディズニー・カンパニーの首脳たちに第2のテーマパークを白紙に戻し再検討する旨を伝えた。