TVでた蔵トップ>> キーワード

「希望の灯」 のテレビ露出情報

きょう紹介するのは音楽を通してウクライナの平和を訴える歌手、ナターシャ・グジーさん。25年前から日本を拠点に音楽活動をするナターシャさん。ロシアによる侵攻から3年が過ぎる中、ウクライナと日本のつながりを深めることが平和に近づく道だと信じ、日々活動を積み重ねている。
先月26日、都内で開かれたナターシャ・グジーさんのコンサート。ウクライナの民族楽器「バンドゥーラ」を手に日本やウクライナの曲を歌う。ロシアによる侵攻の後、特別な思いで歌うようになったウクライナをテーマにした曲がある。ウクライナの土地が奪われていくことの悲しみを歌ったオリジナルソング「なぜなのか教えて」。曲についてナターシャさんに聞くと「20年以上前に作った曲。チョルノービリ原発事故を経験した者としてその経験を伝える。自分の中から自然と生まれてきた曲」と話す。ナターシャさんはチョルノービリ原子力発電所から3キロあまりの街で育った。しかし原発事故後、高い放射線量のため立ち入りが禁じられ、戻ることができなくなった。故郷を失った思いを歌うこの曲がいまのウクライナの現状を写していると感じている。ナターシャさんのコンサートではウクライナの美しさや文化がたっぷりと紹介される。その一方でコンサートの間、ロシアへの怒りを口にすることは一切無い。ナターシャさんは3年前、ウクライナとのつながりを感じてもらうべく民族衣装「ヴィシヴァンカ」を展示・販売するチャリティー活動を始めた。鮮やかな刺繍が特徴の「ヴィシヴァンカ」。手元に残っているものを買い取り、その売り上げをウクライナに届けている。ナターシャさんに衣装を送ったアントニナさんに話を聞くと、「刺繍がしてあって平和なときにはよく着ていた大切なものだった」と話す。3年前、ロシア軍によりアントニナさんの町は一時占領され、住宅が破壊された。そのとき、家族の思い出が詰まった衣装を守りたい一心で支援者に託したという。こうして集まった300着以上のヴィシヴァンカをナターシャさんは日本の人たちにつなげてきた。「これまでの音楽活動を踏まえ、どんな未来になることを望んでいるか」と聞くとナターシャさんは「もちろん一言でいうと”平和”。小さな平和を積み重ねて、自分にしかできないこと=音楽を通してこれからも頑張っていきたい」と話した。

© 2009-2025 WireAction, Inc. All Rights Reserved.