運転手に浴びせられる暴言。タクシーの車内につけられたドライブレコーダー映像には、悪質なカスハラの瞬間が記録されていた。2024年2月に撮影された映像。時刻は夜9時前、予約場所に到着した運転手がドアを開けると、もめている様子の乗客2人がなだれ込んできた。行き先を告げる事無く暴れる乗客。運転手が声をかけた。すると、なぜか怒りの矛先が運転手に。運転手に向かって足蹴り。運転手は交わすことができたが、防犯板が破壊されてしまった。その後も怒りは収まらず、暴れ続ける乗客。通報から5分後、警察官が到着。乗客は酒に酔っていて、後日タクシー会社を訪れ謝罪・修理代を支払ったとのこと。この動画が撮影された埼玉県内の平和自動車では、カスハラ被害が日常になっていた。また、近年配車アプリをきっかけとしたカスハラが増加しているという。今年8月、アプリで予約を受けたタクシー。運転手は指定通りの場所に到着するが、迎車の場所が違うと訴える乗客。運転手はアプリの位置情報の不具合と説明するが、乗客は納得がいかない様子。その後、乗客は運転手に謝罪してチップを渡そうとする。運転手が受け取りを断ると、タクシーの前に立ちふさがるようにして、進路を妨害。運転手がクラクションをならすと、運転席まで迫る。客は運転席の窓から手を差し込み、火のついたたばこを運転席で振り回し始めた。このタクシー会社では、現在在籍する運転手120人のうち5人がカスハラによる精神的な苦痛で休職している。こうした状況を打開するために会社側が行っているのは、社員を守るカスハラ対策。運転手を対象に月に1度安全講習会を実施。対処法を示したカスハラマニュアルを作成している。車の外に出た際には、発言がドライブレコーダーに記録されるよう窓を開けておくといった具体的な対策も示している。
