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「平成中村座」 のテレビ露出情報

姫路城に作られた平成中村座は、稽古の4時間も前に坂東玉三郎の姿が。舞台は天守の最上階で、照明の角度を変えてここが高い場所だと観客に感じさせる。歌舞伎は主役が演出を務めるのが基本で、天守物語を七之助に受け継がせるということはもちろん、玉三郎には平成中村座の特別な思いがあるという。生前に勘三郎は玉三郎とともにこの平成中村座の舞台に立ちたいと考えていたが叶わぬ夢となった。今はその穴を埋めるように演出をつけているという。天守物語に何が必要か?と玉三郎は七之助に一つ一つ丁寧に伝えていった。一挙手一投足、玉三郎から指導をうけた七之助。それに全身全霊をかけ富姫を作り上げていった。七之助は三ヶ月も前から玉三郎に稽古をつけてもらっていたという。今日の舞台稽古まで何度も試行錯誤を続けてきた。そん中試練を迎えていたのは中村虎之介。人気実力共に伸び盛りの若手だというが三年前に亡くなった人間国宝の4代目坂田藤十郎の孫で、父は中村扇雀で今回の芝居にも出演している。演じるのは妖怪の富姫と恋に落ちるに人間の青年で名だたる歌舞伎役者が演じてきた重要な役だという。最初から全力でその稽古に臨むもその様子をみた玉三郎は、そのセリフの話し方がなっていないと意見した。しかしその後何度やり直しても玉三郎からはOKが出ず。
見かねた玉三郎は中村虎之介に演技指導を行った。玉三郎が天守閣で演じてきたのは富姫のみで、虎之介の役を行ったことはない。しかしセリフや仕草まで完璧に演じられるのは、歌舞伎役者として当たり前のことだという。玉三郎はこの日、11時間の間演出を行っていた。5月2日の初演前日に虎之介は播州皿屋敷の演目に臨んでいた。今回の姫路城も二部制で、天守物語は第二部。虎之介は主役のお菊役でおばけになって井戸からでてきて皿を数えるのがこの怪談も見どころで、話も姫路城発祥と言われる。その姫路城の傍らにはお菊井戸という、お菊が投げ入れられたとする伝説の井戸があり、ご当地ものの演目をと勘九郎が選んだという。その怨念をいかに怖く見せるかがこの演目の見どころ。共演するのは中村橋之助で若手二人の舞台。そこに七之助の姿があり、玉三郎にしてもらったように、七之助が照明から演技まで細部にわたり目を配る。
天守物語は姫路城天守閣に住み着く妖怪とそこに迷い込んだ人間が起こす幻想世界のドラマ。巨大な獅子の像が鎮座する舞台で、ここが姫路城の天守最上階という設定。主役の富姫の姿をみた人間は生きて帰れないとする美しい妖怪で、勘九郎の役は生首をなめる妖怪の老婆を演じる。妖怪だらけの天守に迷い込んだ若者が虎之介演じる青年。最上階で富姫と出会う。そこで玉三郎に何度もなおされたセリフを放つ。順調に進んだ最後の稽古だったが、最終シーンにいまだ玉三郎の演出が決まっていない部分が残っていた。それは中村座にとって重要な仕掛け。平成中村座といえば、舞台奥の大扉を開ける演出が名物で、現実の景色を借景とし、ダイナミックな世界を作り上げてきた。今回は玉三郎が45年かけて磨き上げてきた天守物語。扉を開ける演出は想定されていないという。

他にもこんな番組で紹介されています…

2023年12月22日放送 21:58 - 23:32 フジテレビ
密着!中村屋ファミリー(密着!中村屋ファミリー)
姫路城での23日間の公演は大盛況となり、チケットを持っていない人も役者たちを見ようと毎日大勢集まった。僅かな当日券を求めて立見席にもかかわらず行列ができていた。建物の裏側にも人だかりがあり、建物の扉が開くラストシーンを見ようと待っているという。そして千秋楽を迎え、勘九郎と七之助は姫路城の天守の最上階にいた。勘九郎はコロナ禍もあり難しい中で歌舞伎を受け継ぐこと[…続きを読む]

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