神奈川県湯河原町の旅を紹介する。湯河原の温泉街にある町立湯河原美術館を訪れる。学芸員・二宮淳さんに話を聞く。「天野屋」という明治創業の老舗旅館を改装して美術館を開設したという。かつて宿泊した画家たちが多くの作品を寄贈したことが美術館が作られたきっかけとなった。おすすめは平松礼二の作品「早春の池辺」。平松さんは世界的にも高い評価を受ける日本画家。この美術館にアトリエを構えるほど湯河原の自然に魅了されていたという。雑誌「文藝春秋」の表紙を11年に渡り担当していた。平松さんが描いた幕山公園の湯河原梅林の絵「印象湯河原梅林」は全長10mにも及ぶ屏風に描かれた。