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「幻の庭園」 のテレビ露出情報

秋田・大曲の花火大会は明治時代にはじまり100年以上の歴史を持つ。はじまりは明治43年のことで当時は東北の花火師たちのための大会だったが、今では日本中から花火師が集まるまでとなった。今野正義さんもその1人で、農業を営みながら花火を手掛けている。大曲には明治時代は30人を超える花火師がいたという。火薬の仕込みは小松忠二さんのもとでも行われていたが、小松さんは和紙の包み方や紐の巻き方1つで花火は生きもし死にもするなど花火師の個性が出てくると話している。今野さんは花火の色の表現を突き詰めたいといい、紫の奥行きの深さに挑戦したいという。炎の色の1つ1つを頭に描きながら仕込みを行っていくが、1ミリの誤差が数十メートルの誤差につながりかねないという。今野さんの息子・義和さんは父の跡を継ぐ決心をしていて、音楽を光で描きたいと思いを話している。そして、この年は小雨が降る中での大会となり、花火師たちは一瞬のうちに消え去る光を見届けていった。今野さんの花火は「幻の庭園」と命名されていて、雨の中輝きを放つ様子を見せていた。
今年の大曲の花火は60万人以上の観客が集まり、1万8000発の花火が打ち上げられたという。取材当時は17歳だった義和さんは60歳のベテランとなっていて、音楽の世界を光で描いてみたいと志した。夢が願ったのは取材の10年後のことだったといい、28歳のときには音楽と花火を題材とした作品が最優秀賞に輝いた。大曲には4つの花火会社があり、100人もの花火師が技を競っているが、義和さんの息子・貴文さんも花火師として暮らしていて今年は大地に根付く神々を演出したいという。音楽に合わせて八百万の神々が舞い踊る様子を演出したいといい、故郷・東北の彩りを表現したいという。そして「神隠し~八百万の神々が集う地へ~」と名付けられた花火が始まった。

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