初出場を目指すインターハイ予選と、その2週間前に行われた日本選手権に密着する。通っている佐久長聖高校は陸上の超強豪校。陸上部の練習に密着した。部員は42人で、そのうち短距離走は23人。監督は祈愛さんのスタートダッシュについて、自分の体を前に進めていく力がすごく強い、などと評価した。小学生の頃から祈愛さんを指導しているコーチによると、木祖村で育ったから強くなったという。現在、祈愛さんは武器のスタートダッシュを磨くため、スタートフォームの改造に取り組んでいる。
ある日の放課後、祈愛さんの暮らす寮へお邪魔した。同じ木祖村から佐久長聖高校にやってきたゴルフ部の同級生と清水さんと仲が良い。インターハイ予選2週間前、日本陸上競技選手権大会に出場する。祈愛さんが走る2組には、4年前に優勝した御家瀬緑選手がいる。レースが行われ、結果は12秒41で8位となり準決勝進出はできなかった。この経験を糧に、インターハイ予選に出場した。予選では順調に勝ち進み、決勝に到達した。