午前10時ごろ、登庁した兵庫県・斎藤元彦知事は、兵庫県議会の辞職要求には応じていない。不信任決議案について問われると「結果をみてしっかり判断したい」と述べた。県議会が開かれる建物には、傍聴を希望する人が次々に訪れた。開会した定例議会で、斎藤知事は「県政を刷新し、新しい時代を見据えた道を切り開いていくことが、県民から負託をもらった私の責務」と述べ続投の意欲を強調。すべての会派と無所属議員が、知事の不信任決議案を提出した。自民党・戸井田祐輔議員は「県政の停滞、混乱、損失は許されるものではない」、維新の会・徳安淳子議員は「知事が言う“自分は県民の未来を託されている”時間は過ぎ去った」と述べた。その後の採決。不信任決議案に賛成する白票が続く。白票86票、青票0票。不信任決議案は可決。全会一致での不信任決議案の可決に、斎藤知事は「結果責任として重い」と述べた。辞職か議会解散か、今後の対応については明言しなかった斎藤知事は、10日以内に判断を迫られることになる。