大阪市中央区にあるうどん店「Udon Kyutaro」の夏限定の人気メニューがスダチを贅沢に使った冷やかけうどん「すだちひやひや」。徳島県産のスダチを1杯につき2個使用し、1日に2箱分を消費することもあるという。近年は仕入れ価格の高騰に悩まされている。価格高騰の主な原因と考えられるのが収穫量の減少。この10年間で半減したという。急激な減少は人気の調味料にも影響を及ぼし始めている。関西で製造されている「旭ポンズ」は今年6月から生産を停止している。理由は味の決め手となるすだち果汁の不足。今年確保していた果汁の品質が悪化し、追加注文を試みたものの収穫量減少で調達が困難だったという。今年10月には収穫した「すだちの果汁」で生産再開を予定しているが、スダチの収穫量減少への不安は続く。
なぜスダチの収穫量が急激に減少したのか。取材班は全国出荷量の98%を占める徳島県に向かった。今、収穫時期を迎えているのが県内の一大産地・神山町。スダチ農家歴40年の長尾英智さんに話を聞いた。近年の厳しい暑さでもほとんど影響を受けないスダチだが、問題は作物ではなく収穫する人の方にある。スダチの収穫時期は8月中旬からのわずか1カ月半。その期間に収穫を終えなければ変色し味も変わる。スダチ農家の高齢化で真夏の収穫作業を長時間続けられなくなっている。スダチ作りには寒暖差のある場所が適しているため、農地は急な斜面の山間部にある。そのことも高齢の農家にとっては大きな負担となり、神山町では10年前と比べ農家の数が4分の3に減少。スダチの保存に適した温度にコントロールされている貯蔵庫は日光が通らず、スダチに刺激が加わらないため、きれいな緑色で1年中出荷することが可能。こうした先人たちによる技術が他の地域で確立されておらず、スダチの生産が徳島に集中している。徳島大学・中澤慶久教授はスダチ生産の未来について2050年にはスダチ生産量が“ゼロ”になると試算。農家の減少や他地域での生産が困難な現状に打つ手はあるのか。徳島県庁が持つ農園で新品種「勝浦1号」の特徴を聞くと、収穫時期を長く確保できるため農家の負担を減らすだけでなく、味も今あるスダチとほとんど変わらない。一部の地元農家は新品種の栽培を開始。新たな取り組みでスダチ作りの未来を保つことが求められている。
なぜスダチの収穫量が急激に減少したのか。取材班は全国出荷量の98%を占める徳島県に向かった。今、収穫時期を迎えているのが県内の一大産地・神山町。スダチ農家歴40年の長尾英智さんに話を聞いた。近年の厳しい暑さでもほとんど影響を受けないスダチだが、問題は作物ではなく収穫する人の方にある。スダチの収穫時期は8月中旬からのわずか1カ月半。その期間に収穫を終えなければ変色し味も変わる。スダチ農家の高齢化で真夏の収穫作業を長時間続けられなくなっている。スダチ作りには寒暖差のある場所が適しているため、農地は急な斜面の山間部にある。そのことも高齢の農家にとっては大きな負担となり、神山町では10年前と比べ農家の数が4分の3に減少。スダチの保存に適した温度にコントロールされている貯蔵庫は日光が通らず、スダチに刺激が加わらないため、きれいな緑色で1年中出荷することが可能。こうした先人たちによる技術が他の地域で確立されておらず、スダチの生産が徳島に集中している。徳島大学・中澤慶久教授はスダチ生産の未来について2050年にはスダチ生産量が“ゼロ”になると試算。農家の減少や他地域での生産が困難な現状に打つ手はあるのか。徳島県庁が持つ農園で新品種「勝浦1号」の特徴を聞くと、収穫時期を長く確保できるため農家の負担を減らすだけでなく、味も今あるスダチとほとんど変わらない。一部の地元農家は新品種の栽培を開始。新たな取り組みでスダチ作りの未来を保つことが求められている。
住所: 徳島県徳島市新蔵町2-24
URL: http://www.tokushima-u.ac.jp/
URL: http://www.tokushima-u.ac.jp/
