「天才贋作師を追う」の第3弾。徳島と高知の県立美術館が肖像を展示していた2枚の絵画の贋作疑惑が浮上した。事の発端は「天才贋作師」と呼ばれるベルトラッキ氏の贋作集にこれらの掲載が見つかったことである。番組は先週ベルトラッキ氏を取材すると新たに自身が描いた絵画が東京都内にあると主張した。それがマリー・ローランサンが書いたアルフレッド・フレヒトハイムの肖像画で美術館の所長はベルトラッキ氏本人に贋作の証拠を求めた。作品総目録では描かれた年代や所有者歴などを記載しており、真贋の判定材料にも使用している。ベルトラッキ氏は1988年に描いたと主張しているが、目録とベルトラッキ氏の主張は平行線に終わった。また本物の絵は1912年に描かれているという。科学的根拠がないため、本物か贋作かどうかの結論は出なかった。