賑やかな宴会場の様子を描いた浮世絵「高名美人見たて忠臣蔵・十一だんめ」。男性は1人だけで、ほかは遊女や芸者などの女性。男性の正体は美人画の名手・喜多川歌麿。この浮世絵は歌麿自身が描いたもので、絵のなかで自身の美男子ぶりを表現。浮世絵師が自画像を描くのは当時珍しいことだった。室内で「忠」と書かれた提灯を掲げているのは、この絵が「忠臣蔵」の有名なシーンのパロディであるから。絵では歌麿が吉良上野介に、女たちが赤穂浪士に見立てられている。
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