日本女子エース・坂本花織選手。彼女の演技は世界中を魅了している。SNSにも「見ていて自然と涙が出てくる滑りだった」「圧巻で全身が震えた」等との投稿が。今年6月、約20年に及ぶスケート人生に終止符を打つ覚悟を決めた。関西生まれの明るい性格で無邪気な笑顔がトレードマークの坂本選手。彼女の歩みは涙の歴史でもあった。2016年、中学最後の全国大会では、国内大会ながらフリーに進むことができず、悔しさが溢れた。もっと強くなるために厳しい指導で知られる中野コーチの下で猛練習。負けず嫌いな性格が彼女を世界の舞台へと押し上げていく。そして挑んだ北京五輪。この時溢れたのは嬉し涙だった。その後、世界選手権を3連覇。日本人初の快挙を成し遂げた。しかし昨シーズン、世界女王の座を追われると、今シーズンはグランプリシリーズ開幕戦で17歳の中井亜美選手に敗れた。それでも2戦目では今季世界最高得点をマーク。涙と共にまた強くなり、スケート人生最後の時を迎えている。今夜のフリーで演じるのは現役ラストシーズンに使うと決めていた「愛の讃歌」。坂本選手は「スケート人生の第1章・第2章・第3章を4分間に込めています。もちろん点数も大事ですけど、見入っちゃうような、そういう人がいたなと覚えていてくれたら嬉しい」と話した。
