愛別町生まれの乙竹禾好ちゃんは1月に生まれた女の子である。この町では赤ちゃんが生まれるとみんな大喜びし、お祝いの花火が打ち上がる。地元では「HAPPY BORN」と呼ばれているという。始まったのは1990年で町民らが集まった飲み会の仲間に赤ちゃんが生まれ、花火を打ち上げたことがきっかけである。それがいつからか仲間だけではなく、町に赤ちゃんが生まれたら有志で費用を出し合って花火でお祝いするようになった。今では町で暮らす子どものほとんどが花火の祝福を受けた。「HAPPY BORN」が始まって35年、愛別町の人口はピークの4分の1までに減り去年花火があがったのは1回だけとなっていた。新たな町民の誕生は町の希望であり、みんなの大事な宝である。