JAFが制作したVR実験を体験。冠水した道路に侵入してから2分、外からの水圧でドアが開かなくなった。その後、車体の隙間から車内に水が入り込む。電気系統が故障して、車内に閉じ込められてしまった。車内に閉じ込められてしまったらどうすればいいか。危機管理アドバイザー・国崎信江によると、(1)車外へ脱出するため、初めにシートベルトを外す。(2)車内に脱出用ハンマーを準備しておき窓を割る。(3)窓から脱出。(4)浸水して車内外の水圧差が小さくなってからドアを開け脱出する。アンダーパスで車が水没した場合、脱出するには、座席のヘッドレストを抜いて、ドアと窓ガラスの隙間に差し込み、柄の先端でガラスの底を押し上げるイメージで手前に倒すと割れる。車を水没から守るSAM−CS(サムカーシート)は、車をシートの上に駐車し、防湿気密シートを車体の下部分に固定し、別のビニールシートで車全体を包むと5〜6分で装着することができる。実際に車を水にいれると、車は水没せずに浮く。伊藤聡子のスタジオコメント。2019年に起きた台風19号では、茨城・大子町はわずか5分で浸水した。大子町の防犯カメラ映像を見ると、駐車場で冠水が徐々に始まると、1時間後には辺り一面が水没した。役場の敷地内には防災情報の発信を行うラジオ局・FMだいごがある。午後10時半には見えていたラジオ局の床が、5分後には全く見えなくなる程、水位が上昇。10分後には避難を呼びかける放送を続けることが出来なくなった。浸水でドアが開かなくなる危険性もある。地下室を想定した空間では、扉の外側に水を溜め、水深25cmの状態で扉を開けようとすると、かなり強い力を込めて開けないと、扉が開かない。