解説委員は石川一洋。ロシアがウクライナに軍事侵攻してから1000日。ロシアの人々は何を考えているのか反戦を訴えるロシアのロック歌手・ユーリーシェフチュークのコンサートを今月、石川専門解説委員が取材し単独インタビューした。シェフチュークは一貫してあらゆる戦争に反対しウクライナへの軍事侵攻にも反対を明確にしており、そのため2022年5月を最後に事実上、ロシア国内ではコンサートが禁止されているが、追放されないかぎりロシアに残ると決めているという。去年の6月サンクトペテルブルクにあるシェフチュークのスタジオを訪れると、コンサートができない中新しい曲作りに専念していた。それから1年半近く、再会したシェフチュークは“戦争が1000日を超えて社会に危険な変化が生まれている”としていた。今回コンサートが開かれたのはアルメニアの首都エレバン。若い世代を中心に多くのロシア国民がそこに逃れている。コンサートを聴いた著名な反体制ジャーナリストのカテリーナゴルデーエバは「ロシアの社会について恐怖もあるけれどもさらに悪いことに、まるで一人一人が砂のようにばらばらにされて何も信じるものはない」と話していた。