女子美術大学名誉教授・保健学博士の石田良恵さんに話を聞く。石田さんは、昭和39年の東京オリンピックを目指していた元アスリートで、65歳から趣味で登山を始め、現在は幅広い世代に運動指導をしている。現在83歳の石田さんは、80歳のときに転倒し第一腰椎の圧迫骨折をした。しかし、日頃の運動習慣により、3日目から歩き出せたという。石田さんの健康の秘訣は、まず暮らしのルーティーン。朝日を浴びて体重を測って記録したり、朝食前に軽い運動をしたりといった習慣があるという。朝の運動は、肘で大きく円を描く・肘をつけて腕を上げる・上半身だけをひねる。これらの軽い運動で、体を目覚めさせるという。また、両足を地面にしっかりつけ、猫背にならないよう気をつけているという。そして、栄養が偏らない食事を意識しており、特に朝食に気を遣い、毎朝、卵・トマト・納豆・ご飯やパンをしっかり食べているという。管理栄養士の青木敦子さんが、「栄養満点雑炊」のレシピを紹介した。ブロッコリーなど食材を適当な大きさに切り、オリーブオイルで軽く炒めて昆布茶を加え、ご飯・溶き卵を入れて炊き、納豆を乗せたら完成。そして、食事後にも筋トレをするのが石田流で、下半身を鍛えるため椅子に座り片足ずつ上げていくという。また、足の裏を鍛えるのも重要で、普段から開く・閉じるトレーニングを繰り返すという。