“放置自動車バスター”、放置車両撤去システム・吉川新一社長。この日は九州にある賃貸マンションの駐車場に向かう。「放置車両をどうにかしてほしい」という管理会社からの依頼だった。マンションの駐車場は家賃の滞納などで住人がいなくなってしまう、車だけを置いていってしまうケースが多いのだとか。放置されているのはミニバン。草が絡まり見るも無残な姿。この車は賃貸マンションの専用駐車場に契約せず無断駐車している。3年以上放置された車、吉川氏は車検証に載っている住所へ。住所は空き地となっていた。持ち主の所在を追跡すると有力な情報が。浮かび上がったのは山口県。持ち主の自宅に伺うと、男性が「5年前知人男性に車を譲った」という。男性によると知人男性は行方不明、現在連絡がとれない。しかし書類上の持ち主はこの男性ということになっている。ここで吉川さんは、男性に「名義人が処分してくれという書面があればこちらで処分できる」と話した。結果、車両は撤去された。車の撤去にかかる費用は放置車両をリサイクル業者に売って賄う。こうした取り組みは治安の悪化などを防ぐ役割を果たすという。