衆議院の特別委員会はきょう、岸田総理大臣に出席を求めて質疑を行ったあと、自民党が公明党と日本維新の会の主張を踏まえて提出していた修正案などを採決する予定だったが、けさの理事会で自民党が日本維新の会の求めに応じて再修正した法案を改めて提出したいという意向を示した。これに対し、立憲民主党は「採決日程まで決めていたにもかかわらず極めて遺憾だ」と述べた。理事会では、きょう予定していた質疑と採決を見送ることを決めた。このあと昼前に理事会が再開され、あす委員会で岸田総理大臣に出席を求めて質疑を行ったあと採決することで与野党が合意した。これにより、法案はあさっての本会議で採決が行われ、衆議院を通過する見通しとなった。今の国会は会期末まで3週間を切っている。こうした中、朝日新聞は「岸田総理大臣が会期中の衆議院の解散を見送る方向で調整に入った」と報じた。これについて、岸田総理大臣は「いまは政治改革をはじめ先送りできない課題に専念している。それらにおいて結果を出すこと以外は考えていない」と述べた。