古代日本の文字を研究する鈴木景二教授は「漢字は意味を表していますが、かなになると意味が消滅し、純粋な音だけの文字ができる」などと話す。ひらがなでは日常会話、心の機微をそのまま表現でき、「源氏物語」もひらがなで執筆された。また、紫式部は宮中で実際におきた権力闘争を物語に取り入れている。主人公である光源氏と同じく、一条天皇も皇位継承問題を抱え、最終的に道長の孫を皇太子とすることを決断。源氏物語では光源氏は皇位争いに敗れ、右大臣の孫が皇太子となった。
© 2009-2024 WireAction, Inc. All Rights Reserved.