福井県にある日本原子力発電の敦賀原子力発電所2号機について、原子力規制委員会はきょう、再稼働の前提となる審査で不合格とすることを正式に決定した。敦賀原発2号機は9年前から審査が行われていたが規制委員会はことし8月、原子炉建屋の真下にある断層が将来動く可能性が否定できないとして審査に不合格としたことを示す審査書の案を取りまとめた。きょうの会合ではこの案に対して一般から寄せられた意見について審議され、282件寄せられた意見の中には可能性が否定できないだけで不合格とすべきではないといった内容のものが複数あったという。これについて委員からは「断層が動く可能性がないという事業者の主張は十分な根拠を持って受け入れることができなかった」などとして判断に変わりはないとする考えが示された。そして審査書を全会一致で取りまとめ、敦賀原発2号機について正式に審査に不合格とすることを決定した。再稼働を認めない判断は2012年に規制委員会が発足して以降初めて。日本原電は改めて審査を申請する意向だが、規制委員会は断層の活動性だけでなく基準のすべてを満たす申請書が出されることが必要だとしている。
住所: 福井県敦賀市明神町1
URL: http://www.japc.co.jp/company/overview/tsuruga.html
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