「ヤマノイモ科」のじねんじょは、すりおろしたときの強い粘りが特徴で、庄原市一木町では地元の農家のグループが特産品にしようと栽培に取り組んでいて、ことしで19年目になる。この地区の広さ20アールの畑では、まっすぐ育つように土の中に埋めた1メートルあまりのパイプに種イモを植え付ける方法で栽培していて、ことしも5月下旬に植え付けしたじねんじょが収穫の時期を迎えた。収穫初日の今月8日には、メンバー11人が集まり、くわやシャベルで土を掘り起こすと1メートルほどに育ったじねんじょが姿を現した。ことしは猛暑の影響が心配されたものの、品質のよいおいしいじねんじょに仕上がったという。じねんじょの収穫は来月中旬まで行われ、庄原市や広島市の直売所で販売されるほか、お歳暮などの贈答用として全国に発送される。