能登半島地震で被災した石川県能登町にある蔵で、江戸時代の古文書など地元の歴史を伝える資料を運び出して安全な場所で保管する「文化財レスキュー」の取り組みが行われた。文化財レスキューは地震などで被災した古文書や美術工芸品などを別の場所に運び出して一時的に保管する文化庁の事業で、能登半島地震の被災地で進められている。きょうは能登町宇出津にある土台が崩れるなどの被害を受けた蔵で町の職員などが作業にあたった。蔵の持ち主の先祖は江戸時代に村役人だったと伝えられていて、江戸時代の年貢について記録された古文書のほか大正時代の町の歳出入について記載された書類など地元の歴史を伝える資料が見つかったという。