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「文化財建造物保存技術協会」 のテレビ露出情報

文化財を残していくためには何が必要なのか。東京藝術大学大学院・文化財保存学専攻・保存修復彫刻研究室・岡田靖准教授に話を聞いた。文化財に無関心になっていくと、建物だけでなくそこに込められた文化や思いも消えてしまう。岡田准教授はエジプトにある世界有数の超大型博物館・大エジプト博物館の保存修復プロジェクトに参加。日本の様々な文化財の保存や修復も行うなど、文化財修復、保存の第一人者。文化財である建物が壊れると、中にある文化財も壊れてしまう。ある仏像は奈良県の屋根が壊れた寺院で発見され、現在、岡田准教授が修理を行っている。日本文化のある特徴が、文化財の保存をより難しくしているのだという。日本は欧米に比べ木製の文化財が多く、定期的にメンテナンスや修復が必要。さらに建造物には彫刻や絵画といった美術品とはまた別の大きな問題がある。
愛知県岡崎市にある重要文化財・瀧山東照宮は前回の修復から50年以上経っており損傷が激しかったため、3年前から修復作業を行っている。完成は来年になるという。重要文化財の修復作業とはどんなことを行っているのか。岩から絵の具を作る当時の手法で修復するものもあれば、新しく取り替えないと修復できないか所もあり、文化財の価値を損なわないよう見極めなければならず、材料の調査や修復計画が全工程の半分以上を占める。滝町総代・中根守久氏は「修復工事は費用がかかる。調査でかなり期間も費用も重なる。全体工事は数億円、所有者負担としては数千万円」と話した。補助金は出るものの、総工費が数億円単位のため、所有者の負担額もかなり大きい。工面した方法について、中根氏は「すべて寄付。個人、岡崎市内の有力な企業、みなさんの力で工事が進んでいる」と説明。
東京藝術大学大学院文化財保存学専攻保存修復彫刻研究室・岡田靖准教授は「文化財を後世に残すには、直すだけでなく、新たな役割を与えることも重要」と話す。岡田准教授は「文化財を保存すると共に活用する」と語った。兵庫・丹波篠山市では、江戸時代に建てられた建造物をホテルやカフェとして再利用し、外国人を中心とした多くの観光客が訪れている。通常歴史的建造物を活用する場合、所有者は外観の修理と耐震補強が大きな金銭的負担となるが、丹波篠山市は行政が1000万円を上限にその8割を補助することで、所有者の負担を軽減している。文化財をいい形で残すために大事なことについて、東京藝術大学大学院文化財保存学専攻保存修復彫刻研究室・岡田靖准教授は「知っていただくことが保存の第一歩。無関心になると、人と物との関係がなくなる。そうなると物は捨てられていく。物に込められた文化や人の思いもなくなる」と話した。

他にもこんな番組で紹介されています…

2024年9月25日放送 14:05 - 14:50 NHK総合
列島ニュース列島ぶらり旅
首都圏局で先日放送した群馬県の榛名山の旅、この時期ならではの恵を紹介。榛名湖は度重なる噴火でできたカルデラ湖で現在の姿になった。その榛名湖でワカサギ釣りに挑戦、釣ったワカサギは湖の目の前の店で調理してもらえる。次に榛名神社を訪ねた。榛名山がうみだしたダイナミックな景観に出会えるという。本殿は国の重要文化財に指定されている。榛名神社は7年前から大規模な修理・保[…続きを読む]

2024年9月14日放送 7:30 - 8:00 NHK総合
NHKニュース おはよう日本土曜すてき旅
榛名山がもたらすこの時期ならではの恵みを探す旅。旅のスタートは榛名湖から。度重なる噴火でできたカルデラ湖で1万年前に今の姿になった。この時期始まるのがワカサギ釣り。釣ったワカサギは湖の目の前のお店で調理してもらえる。
1400年以上の歴史を持つ榛名神社では榛名山が生み出したダイナミックな景観に出会える。参道を進むとたくさんの大きな岩が。これらの岩は榛名山の[…続きを読む]

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