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「新宿百選会」 のテレビ露出情報

今からおよそ80年前。戦時中にも若き兵士たちの心を癒やした元祖アイドルが存在した。戦時下を生きたアイドルたちの足跡をたどった。新宿駅のすぐそばにあった小劇場「ムーランルージュ新宿座」。歌や踊りに時事風刺劇などを組み合わせる「レヴュー」の劇場として戦火の中でも幕を上げ続けた。多くの著名人も通ったこの劇場にはある看板スターがいた。13歳からムーランルージュで活躍した明日待子さん。その可愛らしい風貌をひと目見ようと多くの人が駆けつけた。その後戦局が悪化すると、学徒出陣で出征を余儀なくされた若者たちが、明日さんを目に焼き付けようと続々と劇場を訪れるようになった。戦時下のアイドルを研究する押田信子さんは、アイドルの持つ力に次第に国も目を向けるようになっていったとし、「大衆動員の一つの大きな装置といった役目も果たしていたのではないか」などと話した。それを裏付けるのが戦地の兵士のために特別に作られた慰問雑誌といわれるもの。制作は出版社が行っていたが、発行には陸軍・海軍が関わっていた。最大200万部発行されたというが、今では幻の雑誌となっている。

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