新藤義孝経済再生担当大臣は「リーマンショック以降初めて試算結果として黒字化目標の達成が示された。目標達成の道筋が見えてきた」と述べた。基礎的財政収支は国と地方が政策に使う経費をどれだけ税収などで賄えているかを示す指標で、政府は2025年度に黒字化する目標を掲げている。今年の1月に政府は来年度も赤字になると試算していたが、今回一転して8000億円程度の黒字となる見通しを公表した。好調な企業業績などを背景に想定以上に税収が増える見込みであることなどが理由。仮に黒字となれば34年ぶり。ただ政府が秋にまとめる大型の経済対策で大規模な補正予算を組んだ場合、赤字となる可能性があり実際に黒字化できるかは不透明。