会津では経済発展を目指し、鉄道敷設の請願書に1万人以上が署名した。だが、国にとって経済的・軍事的に役立つ路線が優先され、会津は後回しに。山間部にあるため、鉄道の敷設の他、トンネルや橋の建設も必要となり、多くの資金が欠かせない。県知事だった日下義雄は出資を募るべく演説を行い、鉄道ができれば復興が進み、鉄道会社も多大な利益が見込めるなど出資者にもメリットがあると訴えた。2000人ちかくが1株(今の金額に換算すると100万円)の株主として出資し、1897年に工事がスタート。約2年後、会津に鉄道が開通した。