日本庭園専門誌「スキヤ リビング マガジン」の編集部は森の中の一軒家だった。雑誌は出版して25年。編集長のダグラスさんは40年前に海軍士官として来日し、日本庭園に心打たれ雑誌を創刊した。37の国と地域で購読されている。定期的に日本の剪定技術を教えるワークショップも開催し、人の手が加わることで自然は一層輝きを増すという日本庭園の思想を伝えている。毎年12月に発表している日本庭園ランキングの審査員は、読者から選ばれた世界各地の専門家たち。1位に100点、2位に99点と各審査員がつけた点数を合計し歴史や知名度を問わず順位を決める。チェコで造園会社を経営する審査員のパベル・チーハルさんは、30年前に日本を訪れた際に日本庭園に魅了された。パベルさんは「一つの洗練された世界にいるようで本当に落ち着きます」「まるでめい想をしているような感覚を味わえるのです」と話した。